□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年10月9日第810号 ■ ============================================================== 新党憲法9条こそ本物の「希望の党」だ(選挙を明日に控えて) ============================================================== これが選挙前の最後のメルマガになります。 メルマガは選挙が終わった翌日の10月23日から再開します。 その間の私の思いは、新党憲法9条のHPやユーチューブで配信される動画を通じてお伝えします。 選挙を前にして、どうしてもこれだけは伝えたいと思ってこれを書いています。 まず寄付をいただいた皆様へこの場を借りてお礼申し上げます。 およそ、1600万円ほどの寄付が集まりました。 年金生活の方々や、生活を切り詰めて暮らしている方々が、その一部を寄付してくれた、文字通りの浄財で私は戦います。 政党交付金の奪い合いで、何千万円もの税金と組織を使って選挙をする既存の政党、政治家たちと戦うにふさわしい選挙をして見せます。 この金額は、当初私が考えていた東京比例で一人当選させるという構想には及びませんでしたが、むしろ、結果的には良かったと思っています。 よりふさわしい人を当選させる選挙より、自分がその思いを実現するために戦う、そういう選挙でなければ、勝っても負けても悔いが残ったと思います。 1600万円という寄付金は、私一人が東京21区で戦うには十分な金額です。 勝てるはずがない小選挙区で立候補するのは寄付の無駄遣いだ、自己満足だという声もありましたが、圧倒的な声は、よく立ち上がってくれたというものでした。 私はその声に応える事にしました。 そして寄付を無駄遣いしないために、私は選挙の結果がどうであれ、いただいた寄付の残りで全国に新党憲法9条塾(天木塾)を作って、2年後の参院選(場合によっては衆参同日選挙)に備える事にしました。 その塾の受け手となる方々を今から募集します。 新党憲法9条しか未来の政治に希望はないと、心を震わせて共鳴してくれる人たちを全国に求めます。 とりあえず全国の主要な数カ所に、新党憲法9条塾の一つになりたいと名乗りを上げてくれる人を求めます。 それらの人を私が訪ね、新党憲法9条塾の立ち上げについて話し合いたいと思います。 今度の選挙に関し、どうしても書いておかなければいけない事があります。 それはなぜ統一候補になろうとしなかったのかという質問に答える事です。 なろうとしなかったのではなくなれなかったのです。 そしてそれは、私が新党憲法9条代表として今度の選挙に臨むことを曲げなかったからです。 今度の選挙準備を通じて私が知った事は、いわゆる野党共闘なるものの正体です。 私が何度も書いてきた通り、その実態は、それが共産党であれ社民党であれ、あるいは民進党であれ、そして分裂後の立憲民主党であれ、憲法9条を本気で守るというよりも、憲法9条を、それぞれの思惑から、自らの党利、党略に利用するという、本末転倒の実態であることを私は知りました。 そして、それはそのまま、護憲を掲げる市民団体の正体でもあります。 私は決して私の方から野党統一を拒んだわけではありません。 それどころか、共産、社民、民進党の党首にトップダウンで統一候補を働きかけました。 しかし、新党憲法9条は、彼らの邪魔にはなっても、彼らの目指す統一候補を出す政治団体にはなり得なかったという事です。 新党憲法9条の代表を捨てて、彼らの統一候補のひとりとなるのであれば考えてやってもいい、という事です。 しかも、その場合でも、つまり新党憲法9条構想を捨てても、統一候補にすることを確約するわけではありません。 もし私が政治家になることを優先すれば、それに応じたでしょう。 しかし、これは私を裏切る事であり、寄付をいただいた人たちを裏切る事です。 応じられるはずはありません。 そして決まって聞こえて来る言葉は、遅すぎた、もう少し早く行ってくればなんとかなった、というものです。 それが嘘であり、いいわけである事は明らかです。 そのような野党共闘や市民団体であっても、彼らが憲法9条を守る事が出来るのなら私は協力したでしょう。 しかし、彼らでは憲法9条は守れない。 なぜなら、彼らは憲法9条と矛盾する日米安保体制の見直しを本気で訴えようとしないからです。 それを訴えれば民進党はたちどころに分裂し、社民党はかつて自社政権で日米安保を容認したという致命的失敗から立ち直れず、共産党は連立政権を目指すあまり、日米安保を封印せざるを得ないからです。 この矛盾を見事に喝破したのが小池百合子であり、その小池百合子に確信的に共鳴したのが前原民進党代表だったのです。 前原氏が10月6日の自身のツイッターで小池百合子東京都知事が率いる希望の党への合流、事実上の解党に至る経緯を告白しています。 そこで彼は二つの事をはっきりと述べています。ひとつは「民進党は左傾化し、共産党や社民党との違いが分からなくなった」と指摘される度に、私は忸怩たる思いに、さいなまれ、これを改めなければいけないことです。 そしてもう一つは、「日米同盟基軸の現実的な外交安保政策」という重要な点で小池百合子氏と同じ考えだということです。 野党共闘が決して口に出さない、いや口に出せない日米同盟という言葉を使って小池氏の踏み絵を前原氏は受け入れたのです。 もはや、選挙後の政局は明らかです。 日米同盟強化がますます進められ、それに反対する共産党・社民党が、文字通り左翼政党に戻るしかなくなります。 枝野立憲民主党は、前原民進党と同じ矛盾を抱えたまま、より左翼的にならざるをえなくなり、だからといって共産党や社民党のような左翼政党になりきれず、かつての民進党と同じように矛盾を抱えたまま、しりすぼみになっていくでしょう。 これでは憲法9条を守るどころか、日本の米国属国化は固定化、永久化します。 そうなれば日本国民の暮らし(経済政策)と安全(安全保障政策)は完全に米国に差し出されることになります。 何があってもそうさせてはいけない。 左翼でない一般国民が、日米同盟の誤りに気づき、日米同盟から自立する事を求めるようにならなければいけないのです。 つまり日本の二大政党の姿は、安倍、前原、小池のような日米同盟を是認する国民政党と、日米不平等条約を見直し、憲法9条を国是とし、自主、自立した平和外交を重視する国民政党との競い合いとならなければいけないのです。 決して自民党と共産・社民のイデオロギー対立という先祖返りにしてはならないのです。 その事を私は今度の選挙で訴えます。 それは今度の選挙では決して争点にはならないでしょう。 誰もそんなことを今度の選挙で言わないでしょう。 メディアも安倍と小池のどちらが勝つか、護憲、野党共闘が票を伸ばすか、しか報じないでしょう。 しかし、選挙後の政局は、自民党。公明党、小池新党、維新の党といった日米同盟容認派が中心となった政界再編が進むでしょう。 その時初めてこれでいいのかという声が出てくるでしょう。 もしそれでも出て来ないなら日本は終わるでしょう。 それではいけないと新党憲法9条は訴えます。 選挙の後にこそ新党憲法9条の出番が来ると思っています。 そのために存在感を示す事こそ私が今度の衆院選に立候補した理由です。 この事を書きた上で、私は選挙戦に突入します。 選挙期間中の私の活動は動画で配信します。 事務所開きでの講話の動画を公開します。 一番直近の動画です http://kenpo9.com/archives/2562 そして最初に注目されるのがきょうの夕方5時から青年会議所の主催で行われる21区の候補者による討論会です。 以下のメディアでライブ配信が予定されているようです。 https://freshlive.tv/jaycee/160367 それでは動画を通じてお目にかかります(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)