□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年10月2日第794号 ■ ============================================================== オスプレイ配備を隠していたことをばらした石破元防衛相 ============================================================== きのう10月1日の朝日新聞が、驚くべき石破元防衛相の発言をさらりと掲載していた。 すなわち、石破氏は、朝日新聞の取材に対し、オスプレイの日本への配備計画にについて、米国が日本側に伝えていたにもかかわらず、「配備計画は聞いていない」と国会答弁でウソを繰り返していたというのだ。 辺野古移設に悪影響を及ぼすことを避けるためだったという。 こんな暴露発言は、野党から即刻追及されてもおかしくないのに、選挙前のこのタイミングで、よくも石破氏はしたものだ。 しかし、気が緩んだとしても無理もいない。 野党第一党の民進党はなくなり、それにかわる野党第一党となる小池新党は自民党の仲間のようなものだ。 そして共産党がいくら追及しても、それは共産党のいつもの政権批判だと聞き流せばいいと思っているのだろう。 これが自民党政権の反安倍派の筆頭である。 誰が自民党総裁になっても、国民をなめた自民党だ。 しかし、この朝日のインタビュー記事で私が驚いたのは、その事ではない。 自民党から民主党に歴史的政権交代をしたあとも、民主党はオスプレう配備計画を認めなかったと書かれていたところだ。 沖縄県にオスプレイの配備計画を伝えたのは、民主党政権が出来て一年半ほどたって、やっと伝えたという。 そして民主党政権の時に、オスプレイの沖縄配備を強行している。 何のことはない。 小池百合子の踏み絵を踏まされるまでもなく、民主党(民進党)の外交・安保政策は、自民党や小池百合子のそれと同じだということだ。 そのオスプレイは、いまでは我がもの顔に日本を飛び回り、故障で不時着ばかりしている。 海外でも沖縄配備と同じ機種のオスプレイの墜落が頻発している。 9月29日にもイスラム国掃討作戦に使われたオスプレイが、敵の襲撃もないのに墜落している。 しかし、日本の政治は騒がない。 選挙が終わっても同じだろう。 これが日本の政治の現実である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)