□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
■□■
□■　天木直人のメールマガジン２０１７年９月２９日第７８７号
■　

　==============================================================

　　　朝日が小池批判をする理由

　==============================================================

　政策が曖昧だとか、二足のわらじは許されないとか、読売新聞が小池知事を批判するのはわかる。

　いまや安倍首相にとってもっとも手ごわい相手だからだ。

　しかし安倍政権に最も批判的な朝日新聞が小池知事を批判している。

　なぜか。

　すばり小池知事が、憲法９条と日米同盟の矛盾を、あえてこの際はっきりさせて白黒つけようとしているからだ。

　憲法９条改憲か護憲かを議論すれば、国論が真っ二つに割れ面倒だ。

　自分が憲法９条改憲を主張すれば、少なくとも国民の半分から嫌われる。

　しかし、国民の大部分は日米同盟を是認している。

　だったら、国民の大多数が是認する日米同盟の是非を希望の党への入党リトマス紙にすればいい。

　つまり小池知事は護憲を唱えるなら、日米同盟にもとづく外交・安保政策に反対する立場をはっきり明言しろと言っているのだ。

　そして国民の大勢が認める日米同盟に反対できず、憲法９条護憲を叫ぶような左翼議員は、政権政党を目指す希望の党に入る資格はない、と言っているのだ。

　これは、裏を返せば、痛烈な朝日新聞批判である。

　朝日は日米同盟を最優先する新聞社だ。

　その一方で、護憲リベラル紙を売り物にしてきた。

　そして日米安保と憲法９条という相容れない二つの考えを見事に飲み込んで両立させてきた事を、「国民の叡智」であると誉めそやす新聞である。

　この卑怯な二枚舌を小池知事はもはや許さないと言っていのだ。

　痛いところを衝かれた朝日新聞が、どうりで小泉知事の国政参加を嫌うはずである（了）



────────────────────────────────
購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、
メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。
────────────────────────────────
編集・発行：天木直人

登録／配信中止はこちら：https://foomii.com/mypage/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━