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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「19年にも衆参同日選挙がありうる」と書いた朝日の編集委員
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年9月24日第766号 ■   ==============================================================   「19年にも衆参同日選挙がありうる」と書いた朝日の編集委員  ==============================================================  今回の私の出馬表明について、よくぞ決断してくれたという声が圧倒的に多い中で、勝ち目のない小選挙区に出るのは寄付金の無駄だ、自己満足だ、という批判の声も寄せられる。  よくぞ決断してくれたという声に私が言葉で答える必要はない。  力いっぱい戦って行動で応えるだけだ。  しかし、21区で出るのは考え直せという声に対しては、言葉で説明するのが私の誠意ある対応だろう。  だから、ひとりひとりに答える代わりに、ここでまとめて答えたい。  そして、この答えは、よくぞ決断してくれたという人たちにとっても参考になるに違いない。  まず、寄付金の無駄という点については、比例区で出馬しても同じである。  比例区の方が無駄にする金額が遥かに多く、しかも比例区であるからといって、新党が一人当選させられる可能性が高くなる保証はどこにもない。  これが選挙に詳しい人たちが一様に私に指摘する忠告だ。  しかも、比例区の場合は、どうしても最優先で当選させたい候補者は私以外の人となる。  なぜなら私一人を当選させるため著名人に名を連ねてくれと頼めないからだ。  一人当選させるためにはあなたを最優先するから候補者になって欲しいという頼み方をするしかない。  しかもその著名人の誰を最優先すかは、さらに困難な問題となる。  そんなことで頭を痛めているような選挙では無理がある。  一人小選挙区で立って、思う存分戦う。  それが本来の姿であると思う。  いずれにしても、とにかくメディアが書くような選挙にならないと話にならない、それは、話題性のある小選挙区から出る事だ、というのが選挙やメディアに詳しい人たちの共通した忠告であり、その中で見つかったのが東京21区だったのだ。  21区は、従来から自民の候補者と民主の長島議員の一騎打ちの選挙区である。  その時の風で勝ったり負けたりして拮抗している。  しかし、今回は長島氏が民進党を離れた事により前原民進党が刺客を出すか、いや、出せるか、という選挙区となった。  しかも小池新党が出来て、長島氏が小池新党から出るかどうかの選挙区である。  そして前原民進党も小池新党も、外交・安保政策では長島議員と同じだ。  もっと言えば自民党もまた長島氏の外交・安保政策と同じだ。  いや、長島氏の外交・安保政策が自民党のそれと同じだ。  そして外交・安保政策は9条改憲とつながっている。  つまり21区はいまの安倍政権の一大暴政である日米従属・9条改憲問題で、皆、安倍自民と同じ候補になるのだ。  いわば保守分裂である。  逆に言えば野党共闘が迎え撃つ絶好の選挙区である。  ところが野党共闘がまったく進んでいない。  共産党は候補者を出すつもりであり、社民も模索している。  これでは自公候補や長島候補に勝てるはずがない。  野党共闘が本気なら私の出番がくるのではないか。  私はその動きに期待しているのだ。  前置きが長くなったが、私が今度の選挙で、たとえ勝てなくても小選挙区で出ることを決意した最大の理由は上記の理由ではない。  今度の選挙の結果にかかわらず、私は政局が動くのは選挙の後であるとい持っている。  自公が大きく議席を減らした場合はもちろんの事、その減少幅が安倍首相の想定内にとどまったとしても、安倍政権を待ち受けてるのは、森友・加計疑惑追及、北朝鮮有事、膨らむ一方の財政赤字など難題ばかりだ。  下手をすればもう一度選挙になる可能性もある。  そう思っていたら、きょう9月24日の朝日新新聞「日曜に想う」で曽我豪編集委員が書いていた。  「改憲の発議・国民投票を絡めて19年に衆参同日選挙を断行する手さえ論理的にはありうる。空想話をしたいのではない。今回、国民・有権者の審判を真に受けるべきものは、改憲をあきらめたのではなくその推進力をリニューアルしようとする首相の新戦略そのものなのである」と。  これを読んだ時、私は我が意を得たりと思った。  曽我豪編集委員は安倍首相の会食仲間だ。  これは安倍首相の隠された本音だ。  私が新党憲法9条を実現する最終期限は19年の参院選である。  つまり新党憲法9条の本当に戦いの場は、19年の同日選挙なのである。  その為にも今度の選挙で新党憲法9条の存在感を示さなくてはいけない。  いや存在感を示せれば大成功だ。  その後の政局の中に入る事ができる。  共産党は21区で候補者を立て続けてきたので今度も降ろさないだろう。  そうすると私はその共産党の相手と戦うことになる。  共産党の候補者よりも一票でも多い得票を得たなら、それはニュースだ。  もし野党共闘が私を、公認でなくとも、暗黙の統一候補として認めてくれたら、保守分裂の候補者たちに一人対抗するリベラル選挙となる。  勝ち目さえ出てくる。  私は21区で新党憲法9条の訴えを貫ぬくしかないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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