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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

米国に代わって日本が中国と戦うことになる動かぬ証拠
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年9月17日第749号 ■   ==============================================================   米国に代わって日本が中国と戦うことになる動かぬ証拠  ==============================================================  ワシントン発共同が元陸上幕僚長のとんでもない発言を教えてくれた。  すなわち、昨年7月まで陸上幕僚長であった岩田清文という元自衛隊幹部が、ワシントンで開かれたシンポジウムで次のように明らかにしていたことが15日にわかったというのだ。  岩田氏の発言要旨はこうだ。  米国が中国と南シナ海や東シナ海で軍事衝突した場合、米軍が米領グアムまで一時移動し、沖縄から台湾、フィリピンを結ぶ軍事上の海上ライン「第一列島線」の防衛を、同盟国の日本に委ねる案が検討されているというのだ。  その理由は、米軍を中国近海に寄せつけない中国の「接近拒否戦略」に対応するためで、中国が開発した対鑑弾道ミサイル「東風21D」による米空母撃沈をさけるため、米軍空母はその射程外にある「第二列島線」(伊豆諸島・グアム・パプアニューギニア海上ライン)まで引き下がるためだという。  こんなことが米軍と自衛隊の間で検討されているというのだ。  驚くべき証言だ。  まさしく日本は米国のために中国と米国の代理戦争をさせられるということだ。  よくもこのような発言を元陸上幕僚長が平気で公言できるものだ。  ご丁寧に、岩田清文氏は、米軍支援の為に自衛隊の役割拡大が求められるとまで言ったらしい。  おまけに、自衛隊の役割拡大は中国との戦争だけでなく、米国と北朝鮮との戦いにも言及したらしい。  自衛隊は北朝鮮のミサイル基地を攻撃できる能力を持つ必要があるとまで言ったらしい。  米国の戦争のために日本が戦わされることになるのだ。  しかも、アジアの隣国であり、アジアの同胞である中国や北朝鮮と戦わされるのである。  過去の日本のアジアへの侵略について、まともに謝罪、和解できていないというのにである。  政治がまともに機能していれば、この岩田発言は国会で大問題になる発言だ。  このような重大な発言を共同通信がスクープ配信したのに、きょうの大手メディアでその事を報じたのは毎日新聞だけだ。  しかも一段の見落としそうな記事でしか報じていない。  この国はすっかり戦争にマヒしてしまったごとくだ。  あの大戦からわずか70年余しかたっておらず、しかも当時の戦争体験者が、いまでも存命しているというのにである。  暗澹たる思いだ。  私は新党憲法9条を掲げて今度の衆院選に立ち上がる。  いまの政治のままでいいのか、と訴える(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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