Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

ここにきて急にボロを出し始めた小池東京都知事
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年8月24日第681号 ■   ==============================================================   ここにきて急にボロを出し始めた小池東京都知事  ==============================================================  小池都知事に期待が高まった理由は、ひとえに反安倍の受け皿が政局の中で見当たらないからである。  だから、小池氏がその期待に応えて国政に出たいなら、そして首相を目指すなら、小池氏は安倍首相の掲げる政策に反対の立場を一日もはやく旗幟鮮明にすべきだ。  そう私は書いて来た。  もちろん、反安倍を鮮明にするタイミングは慎重に選ぶ必要があるだろう。  しかし、少なくとも安倍首相と同じであると正体を見せてしまったら、小池ブームは急速にしぼむ。  果たして政治家小池百合子は、都知事選に勝利して生まれ変わったのか。  その証として、私は9条改憲と歴史認識という二つの大きなテーマで、小池氏が安倍首相と対極の立場をとれるかどうか、小池サイドに迫って来た。  ところが、いつまでたっても小池氏は自らの考えを明らかにしようとしない。  そんな中で、ここにきて小池氏の命取りになるような報道が次々と目立ち始めた。  その一つが野田数という右翼の側近を政務担当特別秘書として重用していることだ。  ついにその野田氏の給与を非公開にしていることをフリージャーナリストに訴えられた。  情報公開は、いまや民主主義の原則だ。  情報公開を拒み続けるからこそ、安倍・菅政権は一気に国民の反発を食らった。  安倍政権と同じ様な事をやっていてはお終いだと、小池氏はあわてて情報公開に踏み切った。  これは小池ブームに水を差す大失策だった。  そう思っていたらきょう8月24日の読売新聞が書いた。  都民ファーストの会は所属議員に対し、取材に応じる事を禁じる通達を出していたことが判明したと。  特別秘書の野田数氏の指示だと。  これもまた小池ブーム水を差す判断ミスだ。  それに加え、きのうのメルマガで書いたように、小池新党を託した若狭議員との関係に溝が出来つつあると週刊文春に書かれた事も、やはり小池氏の国政参加に水を差しかねない問題だ。  極めつけは、きょう8月24日の東京新聞が一面トップでスクープ報道した歴史認識をめぐる記事だ。  すなわち、小池都知事は、9月1日に予定されている関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を断ったことがわかったと書かれてしまった。  あの石原都知事も含めた歴代の都知事が応じて来たというのにである。  小池氏も昨年は送付していたのにである。  私が注目したのは、東京新聞のその記事の中で次のように書かれていたところだ。  すなわち小池氏は東京新聞の取材にこう語ったという。  「追悼文は毎年、慣例的に送付してきた。今後については私自身がよく目を通した上で適切に判断する」と。  もしこの言葉の背景に、6000人とされている虐殺朝鮮人被害者の数が疑わしいからだという考えがあるのなら、あの南京大虐殺と全く同じ構図だ。  これら一連の報道が小池叩きのなせるわざであればまだ見過ごされる。  しかし、もしそれらの記事が、小池百合子という政治家の本性をあらわすものなら、小池新党の前途は危うい。  政局はますます混迷することになる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年3月19日に利用を開始した場合、2024年3月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年4月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する