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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

今の北朝鮮は戦前の日本軍部のようだと書いた読売の編集委員
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年8月16日第654号 ■   ==============================================================   今の北朝鮮は戦前の日本軍部のようだと書いた読売の編集委員  ==============================================================  8月15日の「終戦の日」前後の新聞は、二つの記事であふれるのが相場だ。  そのひとつが平和を願い、犠牲者を鎮魂する記事であり、もうひとつが当時の歴史を振り返る歴史検証記事である。  後者の一つとして、私はきょう8月16日の読売の、笹森春樹編集委員が書いていた「戦後72年を考える」という記事に注目した。  笹森氏はその記事で、米国との無謀な戦争を主導した当時の軍部をこう批判している。  「・・・田中新一大本営陸軍部(参謀本部)作戦部長→杉山元参謀総長→東条陸相と、強硬論が伝播していく構図(が)透けて見える」と。  「翻って、北朝鮮がグアム周辺へのミサイル発射を予告し、米国を恫喝する姿は、無謀な対米開戦に突入した日本と重なる」と。  「制裁措置で圧力を加えた相手が、服従ではなく、暴発を選択する危険がある事も、かつての日本の例から指摘できる」と。  驚いた。  安倍首相の御用新聞である読売の編集委員が、米国との開戦に突入した戦前の日本軍部の無謀さを、北朝鮮並だと書いたのだ。    それだけではない。  日本の軍部が追い込まれて暴発を選んだのは歴史的事実であるが、北朝鮮が暴発するかどうかはまだわからない。  おそらく瀬戸際外交を続けながらも米国との開戦は巧みに避けるだろう。  日本軍部は北朝鮮以下であると書いているようなものだ。  東京裁判を排し、靖国参拝にこだわる安倍首相は、この笹森編集委員の記事をどう思って読むことだろう(了)  

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