□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年8月16日第651号 ■ ============================================================== 新党憲法9条の原点はこの対話の中にある ============================================================== 新党憲法9条構想に賛同する人たちが集まった集会の中から、有志数名による選挙対策本部の如きものが出来上がった事は、既にお伝えしましたが、その中の一人から次のようなメールをいただきました。 「私がなぜ天木さんの活動に積極的に関わりたいと思っているかを説明しようとすると、まずは、私が市政とどのように関わってきているかを書くことになります。私が地域の活動に関わり始めたのは、小学校のPTAです。PTAといっても、父親たちが企画をして、子どもといっしょに楽しむという、いわゆるおやじの会の活動に参加したのがきっかけです。そこで会長をやっていたら、平成19年に「市のPTA連合会の会長をやってくれないか」と学校から頼まれました。ちょうど、市が中学校給食を始めようとしていたところだったので、その議論に加わることになりました。息子の卒業企画で、20年ぶりくらいにギターで伴奏をしたのを見た市議会議員の方が「いっしょに老人会のコーラスの伴奏をやらない?」と誘われたのも、その年でした。そして、中学校給食導入の進め方に疑問があり、その市議会議員を通じて市議会にも働きかけ、他の学校のPTA会長たちと共に中学校給食導入を見直す要望を市に提出したことが、政治活動の始まりです。その後、青少年指導員、民生委員、自治会(町内会)長と、自治会の役を頼まれてやってきましたが、行政の非効率と、住民の自主性のなさに憤りを感じることが多く、「今までやってきたからという理由で続けていることをやめる」という方向に変えていくことを、PTAと子ども会と自治会について行っています。そんな経緯もあり、私は、日本の行政が変わることを求めています。公正で効率的な行政にしていかないと、これからの日本はますます貧しくなっていくと思います。そのためには政治がまともに機能しないといけません。まともな議論とまともな説明をして、国民に理解を求め、政治を行う。そのことができるのは、特定団体の利益代表ではなく、対米従属ではない政治家です。イデオロギーではなく、現実を正しく理解し合理的な判断をする政治家です。当然私は、憲法9条改正反対、日米安保条約破棄、脱原発、ですが、それは、まともな政治ならそうなると考えているからです。まともな政治ということのほうが先にきます。そして、政治の役割はMAX-MIN(弱い者の人権を保障すること)だと思っているので、弱い者の立場に立ってまともな政治を行う政治家を求めています。また、公正で効率的な行政ということから、政治のしくみはシンプルであるべきだと思っています。政治家が差配できるお金を持つしくみだと、お金に人が寄ってきますし、選挙も利害関係になってしまいます。シンプルで、権力者の恣意的な判断が入らないようなしくみを求めます。たとえば、生活できるだけのベーシックインカムを消費税と相続税でまかなって年金も生活保護も一本化してしまうというようなことです。経済政策も福祉政策も、その基準で選択すればよいと思っています。シンプルなしくみにして公務員を減らしていかないと、人口は減っても公務員は変わらず、増税が続きます。役所は、放っておけばどんどん仕事を増やしていきます。不要になった仕事もやめません。自分は何で政治に関わりたいのかと自問することがありますが、自分が関われば少しでも前に進むのではないかという、自分への期待があります。そんなのは自己満足だし、何の役にも立たないこともあると思うのですが、これで50年以上生きてきたんだし、今さら変わらないよな、と思っています。私の住んでいる〇〇市で、1年半後に市議会議員の選挙がありますが、家族の問題がクリアできれば、立候補したいと思っています。税金を使わない選挙をして、何でも明らかにしてしまう議員活動を考えています。新党憲法9条の地方議員になれればと思います。」 このメールに対して私は次のような返事をしました。 「〇〇さんの考え方こそ私の憲法9条構想の考え方です。あえてつけ加えれば、弱い者の立場に立ってまともな政治を行う政治家は強者であるべきだと思っています。強者が強者の立場から弱者の為に政治をするのではなく、正しい強者が、弱者がしたくても出来ない要求を弱者に代わって悪い強者を抑えて実現していく、これが、私が実現したい政治です。悪い強者に立ち向かって勝てるのは正しい強者でなければいけません。そしてそれが出来た後は静かに消えて行く、なんだか紙芝居の様ですが、私の憧れはそれです。もっといえば、そのような事をかっこいい個人に頼ることなく、システムとして自動的に行うことのできる、そういう政治の仕組みが出来ないものかと考えるのです」 その返事には、書き忘れましたが、政治家になるには家族の意向を尊重すること、そして、新党憲法公認の地方議員がどんどんと増えて行って、権限をどんどんと地方に移譲していく、そして国会議員は外交や安全保障などの国政に専念し、どんどんと国会議員の権限と仕事を減らして国会議員の数を減らしていく、どの国会議員がどのような仕事をしているかを国民が可視化でるほど国会議員の数を減らしていく、つまり本当の意味の地方自治の方向に日本の政治を持っていけないものかと考えるのです、という二つを、ここにつけ加えさせていただきます。これもまた新党憲法9条構想の考え方なのです(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)