□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年8月3日第610号 ■ ============================================================== 小池百合子に政治家にさせてもらった民進党幹部の軽さ ============================================================== 民進党幹部と言っただけでは誰だかわからない。 なぜならば民進党は幹部の数が多すぎるからだ。 その理由は内部が多くのグループに分かれているからだ。 9月1日に予定されている民進党代表選について書いているきょう8月3日の日経新聞が教えてくれている。 枝野幸男候補を支持しているのは赤松広隆を代表とする旧社会党グループだと。 もう一方の候補である前原誠司候補は、自らのグループの他に、日立労組の支える大畠章宏グループと旧維新の党の松野頼久グループに支持されていると。 その他に、支持者未定のグループとして、江田憲司グループ、野田佳彦グループ、細野豪志グループ、旧民社党グループらがあるという。 さらにまた、どのグループにも属さない玉木雄一郎ら若手グループがあるという。 驚くべき多様性だ。 悪く言えば分裂ぶりだ。 しかし、このメルマガで私が書きたい事はその事ではない。 民進党幹部の中でも、蓮舫代表を支えた野田佳彦氏と、次の代表となる枝野幸男、前原誠司両氏は、民進党の幹部の中でも中心人物だ。 ところが、その三人について、今日発売の週刊文春に次のようなくだりを見つけた。 「小池(百合子)氏との連携に前のめりな蓮舫氏を、なぜか押し止める野田氏。それには理由があった。野田氏や枝野幸男前幹事長、前原氏は1993年、日本新党から初当選したが、この際、候補者選定にあたったのが、同党組織委員長だった小池氏である。『野田クンや枝野クンなんて、誰のおかげで公認されたと思ってるの』。今でも小池(百合子)氏は冗談まじりにこう口にするという・・・」 これが今の政党、政治家の現実である。 代表選で誰が代表になっても、分裂してもしなくても、民進党は小池新党を超えられないということである。 ましてや安倍自民党に代わる受け皿にはなり得ない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)