□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年8月3日第608号 ■ ============================================================== 内閣改造ぐらいでは到底ごまかせない権力私物化の大罪 ============================================================== こんな顔ぶれでも、内閣改造で少しは支持率が回復するかもしれない。 しかし、内閣改造ぐらいでは、安倍首相の権力私物化の大罪はごまかす事は到底出来ない。 それほどの大罪である。 日本国民は水戸黄門の印籠や遠山金さんの桜吹雪が好きだ。 いまこそ、その正義感を発揮して、安倍首相を逃がしてはいけないと思う。 メディアは引き続き安倍首相の不正義を追及しなければいけないと思う。 実際のところ、安倍首相の権力の私物化は、知れば知るほど腹立たしい。 それをとぼける姿はもっと腹立たしい。 きょう8月3日の朝日新聞に、森友学園の国有地値引き疑惑に関する「学舎の深層(下)」という調査報道がある。 その記事の中に検察幹部の次のような説明が引用されている。 ・・・背任は、委託されて事務を担当する人物が、自己や第三者の利益を図る、または損害を与える目的で、任務に背いて委託者に財産上の損害を与えることによって罪が成立する・・・今回の場合は委託者は国になる・・・「うまくやれば出世できる」や「失敗すれば左遷」といった事情があれば、背任罪が成立する「目的」にあたる・・・と。 検察幹部がそう認めているのである。 財務局は背任罪に問われなければおかしいのだ。 加計疑惑についてはもっと自明だ。 ついにあらゆる週刊誌がこぞって加計学園の正体と、加計孝太郎と安倍首相の関係の醜悪さを書き立てるようになった。 に今日発売の週刊文春(8月10日号)は、加計学園の組織ぐるみの安倍首相応援の選挙違反疑惑まで書いた。 そして、詩織さんが検察審査会に訴えた涙の準強姦罪もみ消しは、不問のまま忘れ去られようとしている。 こんなことが許されていいはずがない。 日本国民に正義感があるとすれば、とてもじゃないが「許せねえ」と安倍首相の追及をやめないだろう。 繰り返して書く。 内閣改造と権力者の不正義の追及は何の関係もない。 メディアは内閣改造の報道を一通り書き立てた後は、再び安倍首相の不正義を追及しなければいけない。 日本国民の正義感に応えなければいけないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)