□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年7月20日第569号 ■ ============================================================== 「下駄の雪」から脱却した公明党と不破氏が出て来た共産党 ============================================================== 安倍政権と蓮舫民進党が負け比べしている中で、ますます意気軒昂なのが公明党と共産党だ。 きょう発売の週刊文春(7月27日号)が書いている。 都議会選の惨敗で自民党と公明党の力関係が逆転したと。 都議会選前までは、「安倍政権は公明抜きで維新や民進の一部と組んでしまう」という恐怖感があったが、いまやそんな空気は吹っ飛び、「どこまでもついて行きます下駄の雪」はすっかり溶けてしまったかのようだと。 その証拠に、今度の組閣では、ついに公明党から大臣が二人出ると。 その一方で、きょう7月20日の各紙が報じている。 共産党はきのう7月19日、共産党創立95周年を記念した講演会を開き、不破哲三前議長(87歳)が登壇し、野党共闘を主導する考えを語ったと。 ついに日本共産党の理論的支柱が表に出て来たのだ。 私がまだ共産党からよく講演などに呼ばれていた時、不破哲三氏が講演する共産党の大会に出たことがあった。 その時目撃したのが、不破哲三氏の絶対的影響力だ。 控室に不破夫妻があらわれると、みな直立不動だった。 その不破氏が出てきて、「安倍首相を解散・総選挙に追い込め」、「共産党主導で野党共闘を進め」とはっぱをかけているのだ。 公明党と共産党だけが元気のいい、今の政治は異常だ。 その二つの政党について、発売中の週刊朝日(7月28日号)で室井佑月氏が書いている。 この二つの党はともに選挙に強い。真に国民の側につく、ということでタッグを組むことはないだろうかと。 決してそうならないところがこの国の政治の現実だ。 タッグを組むどころか、我々こそ平和政党であると競い合っている。 この国の政治は、どこかおかしい(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)