□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１７年７月１５日第５５７号
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　　東電川村会長の処理水海洋放出発言が大問題にならない不思議

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　東電の川村会長が、原発の処理水を海洋放出することを東電は決めている、と発言したのは、７月１２日の各社とのインタビューだった。

　その事を私は７月１３日の共同通信（下野新聞）と東京新聞の記事で知った。

　そして驚いた。

　それは、川村会長が処理水は危険ではないと言わんばかりだったからだ。

　記事にはトリチウムという放射性物質の海洋放出は、すでに他の原発でもやっていると書かれていたからだ。

　そして原子力規制委員会は、東電は自らの判断でとっとと海洋放出をしろと言っていたからだ。

　なによりも政府のコメントが一切なかったからだ。

　なぜこのような大問題を、大手新聞は一斉に取り上げないのか。

　そう思っていたら、きょう７月１５日の、やはり、共同通信（下野新聞）と東京新聞が書いた。

　東京電力は１４日、川村会長の発言について釈明コメントを出したと。

　吉野正芳復興相が１４日の記者会見で風評被害が必ず発生するので海洋放出には反対だと。

　大手紙では、やっと朝日が書いたが、それでも、二日分まとめての小さな記事扱いだ。

　なぜ東電川村会長の重大発言が大騒ぎにならないのだろう。

　なぜ大手メディアは取り上げないのか。

　なぜ環境団体や反原発団体は騒がないのか。

　政府や原子力規制委員会は沈黙したまま許されるのか。

　この国はデタラメばかりだ（了）

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編集・発行：天木直人

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