□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年7月10日第544号 ■ ============================================================== 不発に終わる予感がする前川前文科省次官の国会証言 ============================================================== もうすぐ前川前文科省事務次官の国会証言が始まる。 果たして安倍首相をここまで追い込んだ加計疑惑のさらなる進展はあるのか。 私はそうならないような気がする。 前川前次官本人がすでにそれをメディアで発言しているからだ。 私が知っている事は既にこれまでメディアですべて語って来た。 それ以上の新たな事実を語る事はないと。 真相を究明するなら、私の他に、主要な人物の証言が必要だと。 その通りなのである。 野党は前川次官の勇気ある告発を活かせなかったのだ。 前川次官の告発があった直後に、間髪を入れずに、何としてでも国会証言を求めるべきだった。 国会をストップしてまでもそれを実現すべきだった。 野党が決死の告発をした前川次官の骨を拾おうとしなかったから、前川次官は、潰されないために、必死の思いでメディアにしゃべり続けるしかなかったのだ。 メディアに語るのと、国会で証言するのとでは重みが違う。 前川次官の告発発言が、すべて、国会ではじめて行われていたら、その衝撃は安倍政権を追い込むのに十分な衝撃だっただろう。 しかし、もはや皆が知ってしまった。 おまけに、これも前川次官が語っているように、安倍首相や昭恵夫人や萩生田補佐官など、疑惑の中心人物の国会証言がなされない限り、世論の関心は高まらない。 そして安倍政権はそのような人物の国会証言には絶対に応じない。 野党にはそれを実現させる力も覚悟もない。 前川次官の国会証言は不発に終わるだろう。 加計疑惑に対する世論の関心も、急速にしぼんでいくだろう。 こんな事で幕引きさせてはいけないというのは簡単だが、現実は幕引きに向かうだろう(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)