□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年7月5日第526号 ■ ============================================================== 最強、最善の安全保障政策は憲法9条であると言い切る勇気 ============================================================== 北朝鮮がICBMの発射実験成功を発表した事に関し、外務官僚OBで、評論家の岡本行夫氏が、きょう7月5日の読売新聞紙上で次のように語っている。 「今後も北朝鮮はミサイル発射をさらに行い、核実験も強行する可能性が高い」と。 そして、北朝鮮がそのような、いわゆる「レッドライン」を越えたとしても、 「実際には米国が軍事行動を取る事はないだろう。朝鮮半島で危機が高まった1993-4年、米国は北朝鮮攻撃を検討したが、報復で多数の犠牲者が予想されることから断念した。当時に比べ、北朝鮮の報復能力は格段に上がっている・・・」 その通りである。 国際政治に詳しい者なら、みな内心はそう思っている。 しかし、単なる評論家ならいざ知らず、岡本氏のような、政権に近く、頻繁にメディアに登場しているいわゆる、保守、御用有識者が、ここまで断定的に言い切るには勇気がいる。 なぜなら、それは、北朝鮮の思う壺であり、核拡散の正当化につながりかねないからだ。 それでも、そういう発言をする他にないほど、北朝鮮の核保有が現実的になりつつあるということだ。 しかし、その岡本氏でさえ絶対に言わない、言えない事がある。 それは、「だからこそ、これからの世界は、憲法9条の精神で臨むしかない」という事である。 イスラム国や北朝鮮の理不尽なテロ攻撃に対しても軍事力を使わない、話し合いで解決する、などと言おうものなら、たちどころに世論の反発を受けるに違いない。 だから、誰もそう公言する勇気はない。 天下の共産党でさえ、そう言わないだろう。 そんなことを言えばたちどころに野党共闘が吹っ飛ぶからだ。 そして、たとえ共産党がそう言ったとしても、「だから共産党なんだ」と相手にされずに、逆効果で終わるのがオチだ。 しかし、北朝鮮の度重なる核・ミサイル実験が教えてくれる事は、これからの世界平和の実現は、もはや憲法9条の精神しかないと言う事である。 言い換えれば、憲法9条こそ、最強、最善の安全保障政策なのだ。 それを、勇気をもって世界に公言する、できる政党こそ、新党憲法9条なのである。 いまこそ日本に新党憲法9条が必要な時だ。 人類の歴史は、新党憲法9条の正しさを必ず証明するだろう(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)