□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年4月8日発行 第246号 ■ =============================================================== 枝野菅部長官が東電から接待を受けていた事を激白した河村たかし =============================================================== 昨日(4月7日)発売された週刊文春4月14日号に、「(「減税 日本」代表の)河村たかし激白『枝野官房長官と私が受けたコン パニオン接待』」という記事を見つけた。 その記事によれば河村氏がまだ民主党にいた頃、新潟の柏崎原発を 視察するということで、民主党の四、五人の議員と一緒に東電から 接待を受けたという。 その中に枝野幸男官房長官と江田五月法務大臣がいたと言うのだ。 さすがにこれはまずいと思った河村氏が割り勘にさせてくれと言 って東電側とひと悶着あったが押し通したという。 お金を払ったことをよく思わなかったのか、それ以来東電側から のアプローチは一切なかった、という。 絵に描いたような接待工作ではないか。 東電と蜜月関係だったのは自民党議員であるというのが政界の常識 であるが、有力野党議員にも幅広く接待していたということだ。 そしてその野党議員が政権をとって今度の原発事故の対応を一手に 引き受けている。東電の野党工作は先見の明があったということだ。 しかし私がこの河村氏の激白記事で思ったことは別のところにある。 もはや河村氏は菅民主党政権と決定的な対立関係にあることが証明 されたということだ。 小沢一郎と完全に手を組んだということだ。 いま国民は原発問題に対する政府の対応にいらだっている。 原発問題の裏にある政・官・財の癒着を感じ怒っている。 いくら数年前の接待であっても枝野氏らの受けるダメージは大きい。 河村氏の激白の意図がそこにあることは明らかだ。 それにしても数年前の話だ。いま、この時に野党時代の話を持ち出す のは枝野氏や江田氏にとっては許せないことに違いない。 大震災をめぐって、大きな政界再編の政局が起きる予感がする。 了
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)